白雪姫プロジェクトは「誰もが思いを持っていて、回復する可能性がある」ということが当たり前になっていく世界をめざします

ホーム > 指でお話しする「指談」の練習の仕方

指でお話しする「指談」の練習の仕方

二人組で練習をします。ひとりは、椅子に力を抜いて座ります。(Aの方)目をつぶってもらってもいいと思います。もうひとり(Bの方)は、その隣に座って、あるいは立って、Aの方の腕をかかえるようにして、Aの方が右利きなら右手をとって、左利きなら左手をとります。

そして、Aの方の人差し指の第一関節をBの方は親指と人差し指でそっともちます。支えるだけでそっと持ちます。そして、Aの方の指先をBの方のもう一方の手の自分の人差し指の腹にあてます。強くあてると、指の動きが抵抗でとまるし、当たらないと、Aの人が、動きを感じられにくいと思うので、そっとあてることが大切と思います。

まず、○と×の練習です。Aの人は、だらんと力を抜いて、手を動かすのではありません。身をまかせて、目をつぶり、丸は時計回りに○と書くことをイメージします。何度も繰り返し書くのじゃなくて、一回だけ、イメージするだけです。それから×だったら、/と右上から左下に、棒を描くことをイメージします。そうすると、本当に不思議ですが、指先が動きます。Bの人はそれを見て、○か×かを判断します。

次は、数字の練習。同じように、書き順が大切。でも、自分で動かしません。イメージをするだけです。でも、手は動きます。みんな「え?どうして?どうして考えているだけなのに動くの?」とあちこちで、驚きの声があがります。でも、中にはできないよという声もあがります。両方を経験してわかったのは、Bの人の持つ力がつよすぎると、私のイメージして、なぜだか動き出す方法が止められてしまいます。だから、本当にそっと支えることが大切なんだと思います。

それから、途中でやめると、間違えてしまうのです。そしてBの方の思い込みもとり間違えの原因があります。たとえば、3をイメージした時に、曲線を描いて、つぎに、右に進んだら、あ、2だと思っちゃうと、途中で2だと言ってしまうし、手が下へうごきたがってるのに、右にぎゅーっとひっぱられたりしてしまうのです。それから、4はむずかしかったです。斜めにおりて、下の底辺を書いて、そこから、上にあがるときにずっと続いていると思うと、6のようにも9のようにも見えてしまうからです。でも、練習をしたらわかってきます。Aの方とBの方の両方を経験することで、不思議だけど、本当にそれができるということを知ってもらいたいです。

(山元加津子)