白雪姫プロジェクトは「誰もが思いを持っていて、回復する可能性がある」ということが当たり前になっていく世界をめざします

ホーム > マスコミ掲載記事 > 津山朝日新聞2013年10月30日「奇跡が奇跡でなくなる日に向かって」
new 2013.11.25

奇跡が奇跡でなくなる日に向かって

突然自分が、意識があるのだが声が出ない、目が開けられない、反応ができない。そんな状況に置かれたら・・・誰も話しかけてくれない、点滴や胃瘻による栄養を与えられて寝たまま・・・自分はこれからどうなるのだろう、誰とも心を通わせられないのか。それは想像を絶する恐怖。
一度見て欲しい。と知人に勧められ27日、市コミュニティセンター「あいあい」に「僕のうしろに道はできる」を見に行った。それは感動の涙で終わってしまうドキュメンタリー映画ではなかった。
多くの「植物状態」と言われたる人たちがベッドで長い間寝たままの生活をしてきた。そしてその人たち誰にも思いがあり回復する可能性があるという。「僕の~」は意識も戻らず、一生四肢まひと想われていた元同僚に対し、愛情を持った声かけやリハビリにより、車椅子で散歩したり機械を使っての会話もできるようになる過程を伝える奇跡の実話。だが実は奇跡ではなくあきらめない心と気付く。
上映をサポートしている「白雪姫プロジェクト」。白雪姫が王子様の愛によって目覚めることができたようにその名をとったという。「あいあい」のほか阿波でも上映会を行い感動の声が相次いだ。今後県内では倉敷市で予定も。また全国、海外でも同プロジェクトの思いを広げている。
取り組みを知り、一人でも多くの人に伝え、広めて行くことが大切と深く思った。多くの人にあきらめないでと伝えていきたい。奇跡が奇跡でなくなる日に向かって。

(2013年10月25日朝日新聞)